まず、友達はヒトリだ。
教室内が一番盛り上がる昼休み。
甲高い声があたしの頭に降ってきた。
「梨乃ちゃんっ。
今日はどこで食べますか?」
あたしの友達は、なぜか気に入られた、夏奈子だけ。
気に入られたのか、はたまた一緒にいる子がいなくてあたしのところに来たのかよくわからない。
そしてあたしは夏奈子を好きじゃないから友人という名称が正しいのかどうかもわからないけれど。
長くて綺麗な髪の毛、くりくりした瞳、最近は流行りのアヒル口が特徴的で、見るからにぶりっこ、そしてお嬢様。
ツンツンしたあたしとは正反対なのについてくる彼女の気が知れない。
そのあたり、単純そうに見えて、裏で何を考えてるのかわからない彼女は少し怖かった。

