私の日常は変わった。
 何故かはわからないけど、啓汰君が一緒にいるようになったからだ。

うれしいよ? うれしいんだけどね? 視線が・・・
 帰りまで一緒ってどういう事?

いったい何があったんだろう・・・

断る理由もないし、断って嫌われるのは嫌だし・・・

「じゃぁ、また明日ね?」
「あ、うん。バイバイ」

ボーとしていたらもう家だった。

もったいない!! せっかくの視線がない時間なのに。

ショボンとして帰ると明がお腹を押さえて笑っていた。

「おい」
「キャラ変わりすぎでしょう?! ハハッ鈍感とかこの世にあったんだ」
「鈍感の人に失礼でしょう」
「自分を含めてませんね?」
「はい? もちろん」
「・・・」

明は笑うのを止めた。

哀れんだ目線でこちらを見つめている。
何? 何よぉ 別に間違ってない!!

「いつも何話されているんですか?」
「ん? 学校の事とか・・・?」
「お互いに鈍感か・・・ 進展は早くには望めないな」

最後はボソッと言われたので、あんまりわからなかった。

「このままで良いんですか?」
「しょうがないよ・・・無理なんだから」

もう、望んでない。

2年しかないんだから、アイツ等のことは考えずにいたいんだ。

明が心配そうに見つめていた。