オリオンの砂時計

★ ★
冬にしては暖かい。風は強い。
ベランダで日向ぼっこしてたら、タロウと目があった。
じぃっとこっちを見てる。
タロウはメスの雑種の犬。メスだけど、タロウ。
見た目は柴犬に近い。
嬉しいと飛びついてきたり、尻尾をぶるんぶるん振るって愛嬌を振り撒く。
まぁ、どこにでもいるふつうの犬。
彼女がずっとこっちから目をそらさないので、とうとう私は折れて、散歩に連れてくことにした。

普段は父が連れていくことになってるけど仕事で海外に出張中だから、その間は母と二人で散歩。まあ大抵母が行くんだけど、私が気まぐれで行くこともある。

彼女はマイペースで歩く私をぐいぐい引っ張って前へ進む。
首輪が食い込んで呼吸が苦しそう。ゼイゼイいってる。
彼女の思いの向くまましばらく歩いたあと、なんとなく中学の同級生が今どうしてるのか知りたくなって、うろうろといろんなところを歩いて、気がついたら結構な時間が過ぎてたから、家に帰った。