強欲な女

ぶっちゃけこの剛って人の顔は好きじゃなかった。もちろん会話もした事がないから性格も知らない。でも…………。



男の人と付き合ってみたかった私は今すぐにでもオッケーと言いたかったがそれじゃかわいくないだろうと思った。



｢じゃぁ〜………考えてみます。｣



家に帰ると、姉と姉の彼氏が来ていた。



さっき起きた出来事を全部知っているらしく二人してニヤニヤしながら近づいてきた。



｢剛マジいい奴だから！｣



確かにいい人そうな顔はしている。



｢でも、そんな事急に言われたって……。｣



私は喜びを抑えてちょっと迷惑なふりをした。



その日の夜。



私は布団の中で今日告白された時の事を何回も思い返してはニヤニヤしていた。


｢やっぱり私はかわいいんだ………。｣



私は自分の容姿にさらに強く自信をもった。