強欲な女

子育ては楽しくもあり辛くもあった。



だから今の私は行かなくては……。



三月十九日。



今日は母の命日。



「希姫おばあちゃんに会いに行こうか。」



最近自分で立てるようになった希姫。



「ついこの前産まれてきたのにね………。」



私はご機嫌にニコニコ笑う希姫を連れてバスに乗った。



お墓に着くと綺麗に磨かれた墓石とついさっき置かれたと思われるお花が添えられていた。



私はそれを見て安心した。



(お姉ちゃん達来たんだ………。)



これで出会すことはないだろう。



「お母さん希姫大きくなったでしょ。私子供を産んで初めて親の大変さを知ったんだ。今まで本当にごめんね………。」



そう言うと自然に涙がこぼれ落ちてきた。



私は涙をぐっと堪えて希姫に笑顔を見せた。



「帰ろうか。」



母に挨拶をして通って来た坂道を上っていると上の方から私を呼ぶ声がした。