強欲な女

「真美ちゃんもしかして陣痛始まったんじゃない?」



「えっ………陣痛……?」



そういえば最初は一時間間隔とかでくると母親教室で習った。



それにしても陣痛ってもっと痛くて苦労するものだと思っていた。



「陣痛ってこんなんなんですね。」



「でもどんどん痛くなるよ~。」



紗季さんとお茶を飲みながら陣痛の間隔が短くなるのを待った。



お喋りをしながらだからあっというまに時間が過ぎていき気がついたら結構な痛みになっていた。



それでもまだ全然余裕だった。



(なんだ陣痛ってたいしたことないじゃん……。)



私は陣痛をなめていたのだ………。



「………もう無理。まだ産まれないんですか………?」



私は汗びっしょりで分娩台の上にいた。



なんでこんなに痛くて辛いのに気絶しないのだろう……。



紗季さんが付き添ってくれて汗を拭いたり水を飲ませてくれたおかげで私も頑張ろうという気持ちになれた。



「もう出てくるよ!ほらもうひと踏ん張り頑張って!」



助産婦の言葉で私は残りの力を振り絞っていきんだ。