強欲な女

事務所に行くと佐倉さんが椅子に座っていた。



私の姿を見つけるとニッコリ笑って手招きをした。



「佐倉さんお久しぶりです。」



「真美ちゃん聞いたよ。恭平さんとの子ができたって。」



「はい………。」



そう私が答えると佐倉さんの顔つきが少し変わった。



「本当に恭平との子が出来たんだね。真美ちゃんはそれでいいの?」




そう言って私の方に近づいてくる佐倉さん。



「かわいそうな真美ちゃん。本当は嫌だったんだろう?」



私の肩を持って笑顔でそう言う佐倉さんの姿がすごく恐かった。



「僕はずっと真美ちゃんのことが好きだったんだ。本当は気づいてたんだろ?」



肩を持つ手に力が入る佐倉さん。



「何言ってるんですか?ちょっと……離して………。」



逃げようとするが力が入らない。



あっという間に壁際まで追いやられた。



何か様子がおかしい………。