ドアの向こうにいたのはスーツを着た見知らぬ男。



どうやら宅配サービスの勧誘らしい。



まるで地獄から抜け出せたかのようにドアの向こうの男が知らない人で安心した。



こんな思いをするくらいならどちらか一人にした方がいいと思うが、タイプが違う二人を一人にすることは私には出来なかった。



「断ったよ。」



「潤ありがとう……。」



潤は本当に優しいし恭平さんより私を思ってくれていると思う。



でも潤には力がない……。



恭平さんは大人で経済力もある。



正直給料だけで生活するのはすごく節約してすごさなければいけない。



私はおいしいご飯もたべたいしかわいい服も着たい。



潤だけと付き合っていたらきっと物足りなくなる。



潤が安定するまで恭平さんと付き合おう。



私はそんなことを考えているのだ。