強欲な女

手伝わなくていいと言われたが細かい物などを自分で運んだ。



「お前面白いな。手伝わなくていいって言ったんだから部屋でテレビでも見ていたらいいのに。」



「でも自分が貰うやつですから……。」



そう言うとふっと恭平さんが優しく笑った。



ぶっちゃけ疲れるのは嫌いだし運びたくないけど嫌な女だと思われたくないから小さい物はなるべく自分で運んだ。



恭平さんと友達が最後の荷物を運んでいるので私はアパートの前にある自販機に行ってアイスコーヒーを二つ買った。



「本当にありがとうございました。」



そう言いながらコーヒーを二人に手渡した。



「明るくて可愛くて気が利いて恭平が惚れるのも分かるわ。」



そう言われて恥ずかしくて照れながら恭平さん方を見ると特に気にした様子もなく冷静な顔をしていた。



(少しぐらい動揺してもいいのに………。)



一人でドキドキしている自分がバカみたいだった。