強欲な女

「ちょっと待ってろ。」



途中コンビニに止まり恭平さんがペットボトルのお茶を買ってきた。



「着くまでに少し時間がかかるから。」



こういった些細な気遣いに大人の魅力を感じた。



「どこまで行くんですか?」



「着けば分かる。」



行き先を教えてくれないっていうのもサプライズを考えてくれているんだと思ってすごく嬉しかった。



車はどんどん山の方へ向かって走っていた。



恭平さんの運転はおとなしくないのでくねくねと曲がった道で少し気持ち悪くなってきた。



しかしそう言うと引き返されると思って私は黙っていた。



「着いたぞ。」



山の頂上付近に着く頃には目が回ってふらふらになっていた。



「おい、大丈夫か?」



青ざめた私の顔を見て恭平さんが言った。



「大丈夫です。少し車酔いしただけです。」



「無理するなよ。」



恭平さんはそう言うと私の助手席のドアを開けてくれた。