次の日私は泣きはらしたひどい顔で仕事へ行った。



みんな私の事を心配してくれるけどそれが私には大きなお世話だった。



相変わらずのセクハラぶりの佐倉さん。



紗季さんもすごく心配してくれたがいつも笑顔で元気で幸せそうな彼女が私は妬ましかった。



(恭平さんみたいな彼氏がいるんだから幸せに決まっている………。)



私は今日一日きっと態度がものすごく悪かったと思う。



家に帰ってから一人ですごく後悔した。



｢明日誰も話しかけてくれなかったらどうしよう……。｣



不安な気持ちのまま布団に入ったのでその日もなかなか寝つくことができなかった。



そしてまた次の日も寝不足でダルい体のまま仕事場へ行くことになった。



幸い職場のみんなはいつも通りに接してくれた。



少し心が軽くなった。



しかし職場から帰ろうとした時に仲良さそうにしている恭平さんと紗季さんを見てまた心が少し沈んだ。



(潤に会いたい……。)



携帯を取りだし潤に電話をした。



しかしコール音がするだけでいつまでたっても繋がらなかった。



｢なんで出ないの………。｣



寂しくて不安で電話が繋がらないだけで気がおかしくなりそうだった。