強欲な女

駅へ着くと携帯が震えた。



「あっ、真美こっち。後ろ。」



後ろを振り向くと喫茶店に潤の姿があった。



「一秒でも早く真美に会いたくてここで待ってたんだ。」



潤はそう言うと喫茶店から出てきて私に右手を差し出した。



私は差し出された右手をそっと握った 。



潤の手は大きくて暖かくて私は潤と手を繋ぐのが好きだ。



「真美は料理できる?」



突然の質問に戸惑った。



料理なんて全くと言っていいほどしたことがないのだ。



「できません………。」



私は恥ずかしくて小声で言った。



「俺も出来ないんだけどね。料理本と材料買って一緒に作らない?」



「作る!」



私達はスーパーに寄って一緒に買い物をした。



お揃いの食器も買った。



大体の調理器具は恭平さんがくれたお陰で買わなくてすんだ。



一緒に買い物なんて新婚みたいでなんだか楽しかった。