強欲な女

アパートまで送ってもらう車の中、さっき言われた言葉を思い出してついつい恭平さんを意識しまくりだった。



会話をするのも緊張してしまう。



「それにしてもお前本当に何も持たずに出てきたんだな。よっぽどのことやらかしたんか。」



そう言われて一気に色ボケしていた頭が現実に引き戻された。



母の顔が脳裏に写る。



『真美のせいで母が死んだ。』



思い出される姉の言葉。



あの時のおばあちゃんの顔…………。



今おばあちゃんはどんな思いで生活しているのだろうか………。



私は追い出される覚悟で恭平さんに話した。



「私………人を二人殺したんです………。」