強欲な女

辺りを見渡すが潤の姿は無かった。



机の上に何かが書いてある紙を見つけた。



『ぐっすり寝てるから起こさずに出かけてきます。何日でも俺の家に居ていいから。』



「潤…………。」



私はこんなに思われていていいのだろうかと思うと涙が出てきた。



しかしこのまま潤の家に居るわけにもいかないので私は下の階に居た潤のお母さんにお礼を言って家を出た。



しばらく電車に乗って少し離れた駅で降りた。



しかし私は一人で生きていくにはまずどうしたらいいのかも分からなかった。



私は親のおかげで生きてこれたということを実感した。



「真美ちゃん?」



当てもなくとぼとぼ歩いていると後ろから名前を呼ばれた。