電話越しの君へ




でも、次の日の朝、
私は仲間くんに呼び出された。




「ごめん、綾瀬さんっ!!!!
自分から言っといてアレなんだけど、やっぱ昨日の告白ナシにしてくんない?」




「………え?」




そういった仲間くんの右頬は、うっすらと赤かった。




―――……




『ぷっ……
じゃあお前、フラれたんじゃん?』




電話口の見えない相手を私は睨む。




「うるさい。
……でもホント何だったんだろ。
さすがに戸惑うっていうか傷つくっていうか」




理由を聞いてもただ謝るだけの仲間くん。




いったい何だったっていうのよ。