電話越しの君へ



二週間が過ぎた。



少し積もってた雪も
このころになると近付く春の陽気に為す術なく融だして、今では見る影もない。



今日、クラス替えの紙が一人ずつに渡されて



自分で見る前に別のヤツに横からそれを掻っ攫われたせいで、俺の周りは一瞬騒然となった。



合わせて渡った試験結果も見せてやると、逆に周りは無駄に盛り上がりはじめた。



マークテストなのに900点中10点!?どーやったら取れんだよ(笑)
2組にいけたお前がなんで7組!?
ぜってーわざとだろ!!



口々に溢れる声の中、
綾瀬のいる方に神経を傾ける。



「綾瀬何組ー?」



「ななくみー!!」



……狙いは当たった、か。



が、苦笑が洩れる。



もう意味ねぇのに、な。



自分のわがままで綾瀬を傷つけて
なのにまだ、全然あいつのことが好きで。



あんな八つ当たりみたいな事をして合わせる顔もなくて避けるように過ごして、罪悪感から謝ることも先延ばし。



さすがに綾瀬だって、
俺に愛想尽きるっつの。



綾瀬の視線があれから俺に向くことはなく、どーすればいいのかも分からない。



ただ押さえきれない気持ちを持て余したまま。