電話越しの君へ



『良くて……2組』




ボソッと聞こえた声に涙がでそうになる。




「……杉本、頭悪くないもんね」




分かってたけど、クラスは離れる。




『…まだ分かんねぇよ。失敗すれば3組とか4組になるかもしんねーし』




「でも7組には
なんないでしょ?」




『は?あー…ま、さすがにそれはないな』




「くっ…それは嫌味か杉本のバカ!」




『どっちがバカだバーカ』



……こんなん、言いたいんじゃないのにな。




「…杉本の好きな子は何組辺りになりそーなの」




迷ったけど、一応聞いてみる。