「やば…… って何だ、綾瀬のコト見てるだけじゃん」 「びびったー」 「は!?なんであんな遠くから杉本こっち見てんの!? も、もしや聞こえてた!?」 とたんに焦る。 「私が杉本好きなの知ってるよね」のくだりが聞こえてたらどうしよう……! 「いやー、この距離だと大丈夫でしょ」 「心配なら綾瀬、 こっから杉本に話しかけてみなよ」 「う……じゃあ…… す、杉本ーこっち見ないでー!!」 私の叫びにまたしても皆笑い出した。