俺たちは、昨日配られた教科書などには目もくれずに机に突っ込み、エナメルを持ち急いで向かう 体育館に 「ダンッダンッダン」 シュッ・・・とボールが指から離れる。 ボールは、綺麗に放物線を描きゴールに吸い込まれた。 「1年も入ってくるんだからもっと盛り上げろ!!動け!」 真ん中でボールを持つ、長身でガタイの良い人が声を上げる。 あの人がキャプテンか・・・ 俺は心の中で呟き、その人を見ていた。