100万回の愛してる



  後ろから俊の声が聞こえる

 
100%後で何でか聞かれるな・・・。

 

 
俺は、校長の前に立ち頭をさげる。

そして、昨日深夜まで考えた文章を読み上げる。


・・・「桜の花も満開に咲き、心地よい春の日に私たち1年生は入学しました。準備をしてくださった先輩方や先生方。並びに御来賓の方々。本日はありがとうございました。短くなりましたが、お礼の言葉を終わりにします。」


拍手が沸き起こった。

 
俺は少しやりきった感に包まれ、少し優越感に浸っていた。


校長に再びお礼をし、階段を降りる。



「痛っっ・・・」


頭に衝撃が走った。


クラっとしたが、俺は我慢し階段を降り続けた。







このときは、ただの頭痛だろう…と思っていた