——4年後——


『斎川さんへ
去年の結婚式では色々とありがとうございました。
初めて出会ったあの日から13年ほど経ちますね。
もしも斎川さんに出会っていなければ、きっと今はなかったことでしょう。
私は斎川さんの優しさいつも救われていました。
そして私は今、もう一人の子供にも恵まれて、とても幸せな毎日を送っています。
斎川さん、私は母の残した四字熟語の意味をずっと考えていました。
でも、どんなに考えても答えはでないだろうと思っていました。
そして私は、決して意味を言わなかった母の代わりに、自分で意味を作ろうと思ったのです。
偶然はない、必ず自らの意思や行動が招くもの
どうでしょうか斎川さん。
子供達が大きくなったらそう教えるつもりです。
最後になりますが、本当に感謝しております。
どうかお元気で。
         杞晶斗葉優』