亡き母の無思運必ーむしうんひつー

確か斎川さん、信城さんって言っていたような…。


「あの…—」


「—俺が学園長に頼んでやったんだよ。
二年から入れるとかお前ラッキーだぞ?」


「はい。
あの…」


私は適当に相槌を打った。


「あ?」


「学園長とは、信城さんでしょうか」


「あぁ、俺の叔父な」


「叔父様でしたか。
あの、斎川さんがよろしくと」


「分かった」