ごめんね、実は私、
起きてたんだ。
ずっと考えてたら痛くもかゆくもなかった、

でも純也君に声かけられたんじゃ
反応するしかないよね……

私が考えていたこと、それは…
朝すれ違う時に言われた、
純也君のお父さんに

「君は身分をちゃんとわきまえろよ」

これはもう、脅しに近かった、
私は怖くてなにも言えなかったけど……

今でも思い出すだけで
体が小刻みに震える。

あの、邪悪な人をけなすような
あの笑顔が……