「綺麗だよね?」 後ろから低い声が聞こえた。 「誰!?」 こんな時間だし、怖くなって勢いよく振り返った。 「あぁ、ごめん。驚かせるつもりは無かったんだ」 ポケットに両手を突っ込んで立ってる男の人がいた。 「綺麗だよね、ここ」 あたしに向けていた視線を上に変えながら言葉を放つ。