「いないよ」 「じゃあ…、あれは誰?」 あたしがそう聞くと、レンはあたしを見て動きを止めた。 「あれって…、まさか…」 「ごめん。ハンガーにかける時、財布から写真が出ちゃって…」 「見たのか…」 見てはいけないものを見た。 まさにそんな感じだった…。