「願いを叶えて貰いに来たんだ」 「そっか」 「でも、もう行かなきゃ」 腕時計をチラッと見た彼は、立ち上がった。 「じゃあな」 そう言うと、あたしに背を向けて歩きだした。 「ねぇ!!」 あたしも立ち上がった。