隣に立っていた人があたしを横目で見ながら歩き出したので、信号が青に変わったことに気付いた。




いくらキミがいないことに慣れたといっても、たまにものすごく恋しくなるときがある。


こんな雨の日は“ただいま”なんて笑いがら、ひょっこり現れるんじゃないかって期待してしまう。


無駄なことだと。

自分を苦しめるだけだと分かっていても、考えずにはいられない。


キミを思い出さない日は…ない。




会いたいよ、大翔―――――