生まれかわり

落ち込んで店から出て、
とぼとぼと歩いた。


どのくらい歩いただろう・・・。

私は疲れ果てて、その場にあるベンチに座った。


そこは季節が秋であったからか
落ち葉がいっぱい地面に
敷き詰められていて、
落ち葉の絨毯みたいだった。



なんだか歩いて疲れてしまったのか、
急に眠くなってきた。


重たい目を瞬きしながら
意識が遠のいていく。




そんなとき遠くからあの店員さんが・・・




さっきまでの眠気はどこへいったのやら
目を見開いてあの店員さんか確かめる。



間違いない。あの人だ。



そうと分かればすぐに行動!!!


ベンチから立ち上がり、
店員さんに突っ込んで行ってしまった。


今思うとなんであのとき突っ込んで行ってしまったんだろう??



「うわっ!!!」

突っ込んだから2人してその場に倒れてしまった。


ようやく自分のしていることに気がつき



「あっ!!!ほんとごめんなさい!!!」


必死に謝る私に


「またあなたですか。
走るの好きなんですね。」


とあの低い声でクスクスと笑う。

その笑った顔に私は見とれてしまって

きっと私はこの人に恋をしたんだ。

そう確信した