「ただいまー」


「もー、心愛遅いわよっ!」


「ごめんなさぁーい」


私はお母さんに謝って部屋へ行こうとした。



だが、足が止まった 。



だって、リビングのソファーには、今さっきまで見ていた人がいる。



「っえ?なんで…」

そう、今私の目の前には、



今さっき、までコンサート場で歌っていた、


蕾斗がいるんだもん 。



誰だってビックリするに違いない。



「なんで、ら、ら、いとがいるの!?」


「っえ?心愛に朝言わなかったかしら?」



「だって、同居人って、女の子じゃあ…」


「そんな事言ってないわよ」


「らいちゃんって…」

お母さん、らいちゃんって………



「だって、らいちゃんじゃあない♪」