誰か助けてよおお……。



―――ガサッ

ビクッ


「お前…なにしてんの?」

…えっ?

震えながら見上げてみると……


――――陸人がいた。


その瞬間、今までの怖さと緊急感がプツンと切れると、飛び込むように陸人に抱き着いた。



「はっ!?////え…ちょ、愛梨沙どうしたんだよ?」


「…ヒック…ッ…ヒック…」


「……愛梨沙?」


「……う…うわああん~…ヒック…ぅ…グスン」


すると陸人は、何かを悟ったかのように、優しくあたしを包んでくれた。



…//


なんでかわからないけど、優しく抱き締めてくれたのがどこか嬉しくて、陸人の服をもっと握った。