「―…1、2、3、4、5………」


ふぅ―…此処ら辺まで来れば、今は大丈夫でしょ。


今、あたしは鬼から逃げてるところ。


範囲は、とりあえず広場よりちょっと奥行っても大丈夫なくらい。


クラスで鬼ごっこやるくらいだから、鬼の人数は最初は5人。


それで、あたしは今広場の周りの木々の中。


とりあえず此処から最初の様子を観察することにした。



見たところ、あたしの周りには他の人はいないみたい。


綾夏も栞南も、此処から反対側の方に逃げてったのをさっき見た。



あ。鬼たちが動き出した!
数えるのも終わったみたい。



こっちに来るかな?

え?来る?来る?
来た――――!!!!



あたしは咄嗟に此処からもっと奥に逃げた。