「――――ということで、くれぐれもなんかやらかすなよ~!昼はそれぞれとって帰って来い!それじゃ、解散~!」
なんてテキトーな先生なのだろう。
よくこんな人が学年主任つとまるな。
ま、何がともあれ、オリエンテーリング開始ということで!
―――――30分後。
「ねぇ…あたしたち……まだ?」
「なんで?なんでこんなに待たなきゃいけないわけ?」
「ひま。なんで。ひま。」
なんでこんなにって?
そんなのあたしたちが聞きたいから。
さっき先生の合図から、もう既に30分は経っている。
このオリエンテーリングは、Aクラス~出発になってる。
だから、必然的にあたしたちIクラスが最後の方らしい。
ひまだから、出発まで遊んでたけど………。
遊び疲れました―――。
もう!
30分経っても行けないとか何!?
こんなにもIクラスになったことを恨んだのは初めてだわ。

