そう言った途端、先生の顔はみるみるうちにタコみたいに赤くなった。
けど、赤くなったかと思えば、今度は鏡で自分の顔を確認したのか、かなりショックを受けた。
なんだこの人。
顔が忙しすぎるぞ。
見ててほんと笑えてくる。
そしてあたしは用事が済んだので、
何も無かったことのように席へ戻った。
しばらくの間、教室中に笑い声が止まなかったのは言うまでもない。
あたしはというと……
それからあんまり授業聞いてませんでした。(笑)
先生は、あたしにはなかなか注意が出来ない。
何故かっていうと、
あたしの家はこの学園に相当なお金を寄付してるかららしい。
「だから、何かやらかしても大丈夫よ♪」ってママが言ってた。
やらかすって……。
聞き捨てならない。人聞き悪いっつーの。
まぁそれ以前にあたしは、
先生に注意されるようなことはしない。
したとしても、今のぐらいかな?

