19xx年 12月25日

午後7時00分

『竹中さん、女の子が生まれましたよ。』

看護師が、生まれたばらきの赤子を抱き上げる。

「初めまして、芽衣…。これからよろしくね。」

優しい声でそっと囁く。

『北島さん、男の子が生まれましたよ!』

隣で、そんな声が聞こえる。

ここは小さな病院。

そのせいで部屋数が足りなく、一緒の部屋で初めて出会った人とふんばっていたのだ(笑)