こんなの、馬鹿げていると思うかもしれない。

でも、本当なんだ…。

天使は、約束どおり、

俺たちを逢わせてくれた。

姉弟という関係ではなく、

恋愛を真っ向面に出来る他人という関係を。

でも、俺たちには時間がない。

すべてを思い出してくれたなら、

来て下さい。

ずっと、待っているから。

クリスマスという日付が変わるまで。

     尚より

=============================

手紙を読んで、なぜか涙が出た。

手で、涙を拭おうと、封筒をふいに離してしまった。

パサッ

落ちた封筒の中から、1枚の紙が出てきた。

「これ…………」

涙がどんどん溢れてきた。