こんなの、馬鹿げていると思うかもしれない。
でも、本当なんだ…。
天使は、約束どおり、
俺たちを逢わせてくれた。
姉弟という関係ではなく、
恋愛を真っ向面に出来る他人という関係を。
でも、俺たちには時間がない。
すべてを思い出してくれたなら、
来て下さい。
ずっと、待っているから。
クリスマスという日付が変わるまで。
尚より
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手紙を読んで、なぜか涙が出た。
手で、涙を拭おうと、封筒をふいに離してしまった。
パサッ
落ちた封筒の中から、1枚の紙が出てきた。
「これ…………」
涙がどんどん溢れてきた。



