001とは何なのだろう。
いくら考えても分からなかった。

言いようのない怒りが混み上がる。
ドガッ!(くそっ)
鏡を思いっ切り叩く。

どれくらい時間が足っただろうか。
携帯が鳴り出した。電話だ。
龍斗は力無く電話に出た。
「もしもし…。」

「やぁ。よく寝れたかい?」
聞き覚えのある声。

「あんた なんで…」
「君が気を失っている時に
携帯番号を登録させて貰ったよ。」
電話の主は浅田だった。

「どういうつもり…」
龍斗が言い終わる前に
浅田がこう告げた。
「真山 龍斗。君には
Cプロジェクトの実験台になってもらう。」

「はっ?」
龍斗にはなにが何だか分からない。
「Cプロジェクトってなんだよ!」
荒い口調で聞く。

「…すぐに全て分かる。」
浅田はそう言って電話を切った。