「中藤君?」


「2人がちゃんと帰ったんなら別に問題ないだろ、
帰んぞ、春谷。」


「・・・う、ん」


鞄持って急いで中藤君がいるドアの方にかけた。



「え?わわっっ」


「ほら、急げ門閉まるぞ」


「中藤君!?手っ手っ」


「しっかり握ってろ」


「う、うん」


手をぎゅっと握り返した時、
ほんの一瞬だけ中藤君が私に笑った気がした。