次の日の朝。 俺はまたいつも通り屋上に向かっていた。 「月島さん。何でいつも笑顔でいれるんだろね?」 紛れもなく月島瑠衣の噂話が聞こえてきたから 俺は足を止めて盗み聞きする。 「ホントだよね。月島さんには“心”ってものがないんだよ、きっと」