「ここは王の間ーーーつまり、国王の部屋だ。恐らく、明日の式典の最後の宴が始まるまで、ここにいる」
「…最後の宴?」
宴会でもするのかな、なんて呑気に考えて口にすると、オーガは困ったように頭を掻く。
「フィオの話だと、リオちゃんを…"神の祭壇"に捧げるのは、日が沈んだ頃らしいんだ」
「………っ、」
つまり、タイムリミットは明日の夕方まで。あたしは唇を噛んで、オーガに先を促した。
「それで…その王の間に行くにはどうしたらいいの?」
「ルートは、一つしかない」
オーガは地図の一番下、城の入り口を指す。
「まず城門をくぐり、確実に城に入ることが前提だ」
「…お前とリュウは入れるだろうが、俺たちはどうすんだよ」
エルの問いに、オーガは「それなんだけど」と笑ってから答えを口にする。
「君たちには、悪役になってもらう。…まぁ、元々盗賊だから悪役か」
「あん?」
「まず、エルとアスティ。二人を捕らえたとして、リュウが拘束をして三人で城内に入る」
小隊長が盗賊を捕らえるのは珍しいことじゃないし、突然で怪しまれないように、何度かリュウさんは盗賊を捕まえ、城の地下牢に入れていた、とオーガが続ける。


