世界の果てに - 百年の光 -


それぞれの視線が向けられ、深呼吸してから口を開く。


「……リオです。あたしはこの世界の人間じゃないけど、この世界を救う…生け贄として選ばれました」


自分のことを生け贄と呼ぶ時、未だに胸が苦しくなる。


それでも、生け贄にならずに済む方法が用意されている分、あたしは今までこの世界に呼ばれた人たちの中では幸せ者なんだ。



「ーーーこの世界を救う為に、みなさんの力を貸してください」



そう言って頭を下げ、少し経ってから顔を上げる。


「……すげーなぁ、リオちゃんは」


「へ?」


オーガが感心したようにあたしをまじまじと見る中、首を傾げながら椅子に座った。


「自分を助けてください、って言わないのがリオらしいよね」


アスティがクスクスと笑い、隣でエルが呆れたような視線を向ける。


「ったく、分かってねぇな…。ちびっこはほっといてさっさと話始めようぜ」


「は!?何でほっとかれなきゃなんないのよっ」


「はーい、はい。喧嘩はダメだぞ」


オーガはエルとあたしの間を遮るように手を伸ばしてから、再度口を開く。


「あともう一人、ここにはいないけど協力者がいる」


…あ。そういえば。フィオって魔術師が見当たらない。