荷台は換金所に預かってもらったが、ちびっこの両手は、沢山の紙袋で塞がっていた。
「女ってのは、買い物好きだな」
「何?悪い?」
「言っとくが、それ全部荷物になるんだからな」
そう言うと、ちびっこが言葉を詰まらせた。
また自分が荷台を引くのか、とか考えてるんだろ。当たり前だ。
「あ。ねぇねぇ、盗賊の極意?教えてよ」
「あん?」
アスティの言葉、鵜呑みにしてやがる。
「ねぇって。そのまんまだ。盗むだけ」
「盗むだけ、って…バレたりしないの?」
「バレないようにするのが一番良い。実力行使もよくあるけどな」
「実力行使…」
あからさまに嫌そうな表情をするちびっこを、鼻で笑う。
盗賊の世界は、そんな生易しいもんじゃない。
「欲しいもんは奪う。どんな手を使っても。―――それだけだ」
そうしなきゃ、欲しいもんは一生手に入らない。


