脆い枝に慎重に足をかけ、いくつかペトの実をもぎ取った。
「おい、ちびっこ」
「……へ!?な、何?」
「下から、これ受け取れ」
枝の隙間から、ペトの実を落とそうと、下にいるちびっこを覗き込む。
想像通り、ちびっこはアワアワと狼狽えていた。
「う、受け取るって…」
「取れんだろ、このくらい。ホラ」
腕に抱えるうちの、一つを投げる。
「わっ、ちょっ…!」
突然のことで驚いたのか、ちびっこが手を差し出そうとして―――コケた。
不運にも、うつ伏せになったちびっこの上に、ペトの実が落ちる。
「……何遊んでんだ」
「~遊んでないわよ―――っ!大丈夫?くらい言いなさ…」
がばっと勢いよく顔を上げたちびっこと、視線が絡む。
途端に、ちびっこの顔はペトの実と同じくらい赤く染まった。


