―――……‥
……ったく、何だってんだ。
背後からぶつぶつと聞こえる声に、俺はため息を漏らす。
「……最悪…もう…本当に…」
まるで念仏のように、さっきからそう繰り返される言葉。
俺が寝てろっつってんのに、どうやらちびっこにとって、さっきの言葉は失言だったらしい。
「おい。寝ないなら見張り代われ」
顔だけ振り返ってそう投げ掛けると、横たわっていたちびっこの体がびくんと跳ねる。
こっちに背中を向けてるし、ただでさえ暗いから、表情は分からない。
「~っ、エルのバカァ!」
「あん!?」
「おやすみっ!」
何っなんだ、この生き物は!
バカ呼ばわりされた俺は、物凄くしかめ面をしてると思う。
人が親切に、寝る間も惜しんで見張っててやるっつってんのに…何だあの態度。


