…な、何?あたしの顔、なんかついてる?
っていうか、そんなに見つめないでほしいんですけど…!
「……エ、エル?」
「いや。…そういやこれ、アスティから」
エルはスッと視線を逸らすと、ポケットから紙切れを取り出した。
視線を逸らされただけなのに、傷ついた自分に驚きながらも、紙切れを受けとる。
「アスティから…手紙?」
「言伝てだと」
「何だろ?エルの取り扱い説明書かな?」
「………置いてくぞてめぇ」
「わーうそうそ!えっと…」
よく分からないまま、二つ折りの紙を開く。
そこに書かれていた短い文に、あたしは目を見開いた。
―――リオへ。
きっとリオは、エルがいるから大丈夫だよね。
ねぇリオ。リオはさ、エルのことどう思う?
オレの勝手な憶測だから、違ってたらごめん。
リオはきっと、エルのこと―――…好きなんだよね?


