まぁ、そうなんだけど。少しくらい頭使えばいいのに。
…なんて言ったらどうなるか分からないから、あたしは呆れた視線だけをエルに向けた。
「そいつがアメルティカ国王の側近なら、居場所は言えずと知れてるだろ」
「そうだけど…」
「文句あんのかちびっこ。シェルビッツに行く手間も省けたじゃねぇか」
なんとも言えない不安から、あたしはぐっと押し黙った。
これ以上の最短ルートは、きっとない。
けど…こんなに簡単でいいのかとも、思ってしまう。
「ねぇ、オーガ。王様はあたしのことを捜してるんだよね?」
「ああ。正確に言えば、捜してんのはフィオだけど。それでも、リオちゃんの居場所は特定出来ずにいるらしい」
何か靄がかかったみたいって言ってたけど、と続けたオーガの言葉に、あたしは考えを巡らせる。
確信はないけど、きっとそれはティアラのおかげな気がする。
思い返せば、最初この世界に来る前に、あたしをアスティとエルの元へ導いたのは…ティアラの声だった。
「うーん…」
なんとか、ティアラに会えないかな。
そう思いあぐねていると、隣でアスティが「あ」と声を上げる。


