目を惹くのは、額の大きな傷跡。
それ以外は、至って普通の男の人だと思うし、寧ろ人懐こさを感じる。
「えーっと…」
「あっとごめん。俺はオーガ!よろしくリオちゃん」
スッと右手を差し出され、あたしはそのゴツゴツした手をまじまじと見つめた。
えっと…こんなに友好的でいいの?あれ?
あたしか混乱していると、アスティが小さく噴き出した。
「あはは!オーガ、リオが混乱してるから、最初から説明してあげた方がいいかもよ」
「あー…確かに、そんな顔してんね」
「俺にも話せ」
ぐいっと割り込んで来たエルは、ユーリをダルクに押し付けてきたみたいだった。
ジタバタと暴れるユーリを、ダルクが必死に捕まえている。
「―――分かった」
オーガはフッと笑うと、酒場でアスティと話した内容を語り始めた。
…まず、オーガが王子様ってことに驚いて。
同じようなブレスレットを不思議に感じて、それから…全ての元凶である人物に、衝撃を受けた。
―――――大国の、王様。


