アスティの隣で、ダルクが一歩前に出る。
少し躊躇う素振りを見せてから、
「…何か…ごめん」
とエルに向かって呟いた。
「何でお前が謝るんだよ。アホか」
ため息と共に、エルがそう言うと、ダルクは救われたかのように顔を輝かせる。
「ありが…」
「さっすがエルー!かーっこいー!」
甲高い声で悲鳴を上げながら、ユーリがエルの胸に飛び込んだ。
エルはよろめきながらも、何とかユーリを受け止める。
「だーっ!むやみに抱きつくのやめろっつったろ!」
「いいでしょっ!あたしのエルだもん!」
「誰がお前のだ!」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ二人を眺めていると、いつの間にか隣にいたアスティがクスリと笑った。
「リオ、すごい顔してるよ」
「へ!?」
思わず、バッと両手で顔を押さえる。


