………‥‥
―――ここは、どこだろう。
真っ暗で、仄かな光があるだけの空間。
あたしは瞬きを繰り返しながら、必死に記憶を呼び起こしていた。
…えーっと。
人拐いにあって、手錠で繋がれて、売られそうになって、殺されそうになって……そうだ、斬られた。
「…えええ!もしかしてあたし、死んだの!?」
恐ろしい答えに辿り着き、あたしは思わず声を上げた。
だって、そうとしか考えられない。
どうしていきなり、こんな場所にあたし一人でいるのか。
「エ…エル、アスティ!クリスッ!」
名前を呼んでも、返事はない。
また………独りぼっちだ。
「………っ」
急に怖くなって、涙が込み上げてくる。
そのとき、声が響いた。
―――――リオ…
弾けるように顔を上げ、あたしは辺りを見渡す。
「誰!?」
そう叫んでも、誰の姿も見えなかった。


