悔しいくらいに、エルは真っ直ぐで、揺るがない。
あたしも頑固だから、ぶつかってケンカになるんだと思う。
「笑うな。自信じゃねぇ、当然の話してんだよ」
「あーハイハイ」
「あん!?」
…でも、それでもいいかな、なんて思う。
大人しくて礼儀正しいエルなんて想像できないし、あたしはきっと、今のエルが嫌いじゃない。
ちらりと横を見ると、眉を寄せるエルが目に入る。
その左目の、傷跡。
それが示す意味を知るには、あたしはまだエルを知らなすぎる。
「……エル」
「何だよ」
「あたしいつか、エルのこと全部知ってみせるから」
そう宣言すると、エルは少し目を見張る。
苦手意識を持っちゃダメだ。反発し合うなら、とことんすればいい。
「だからエルも、あたしをちゃんと知ってね」
「………」
この世界で出会い、今一緒に歩んでいる。
…そんな大切な仲間だからこそ、真正面から向き合おう。


