エルはリオを担いだまま、呆気に取られている執事の目の前を、ズカズカと進む。
向かい合うオレとデューイから、数歩離れたところで、エルは足を止めた。
「…どういう状況だ、コレは」
目を細め、エルはオレとデューイを交互に見る。
その肩の上で、リオがバタバタと暴れていた。
「ねぇちょっと!アスティいたの!? いい加減降ろ…っ」
ドスン、という鈍い音と共に、リオの身体は落下した。
「あ、わり、手が滑った」
「~あんたねぇ!ふざけんじゃ…」
がばっと勢いよく身体を起こしたリオは、オレの姿を見て、口を閉ざす。
そしてすぐに、表情が明るくなった。
「アスティ!良かった!」
「リオ…」
リオは嬉しそうにオレに駆け寄ると、未だにポカンとしているデューイを睨んだ。
「ちょっとデューイくん!さっきはよくもやってくれたわね!」
「…え、デューイが何かしたの?」
「牢屋に閉じ込められたのっ!」
その答えに、納得した。
オレを説得するのにリオが邪魔だから、デューイは…。


